最終更新日:2024年1月23日
「Bing AIって何?」
「ChatGPTと何が違うの?」
「どうやって使えばいいの?」
Microsoftは、2023年2月に検索エンジンである「Bing」にAIチャット機能を搭載した「Bing AI」をリリースしました。
数々のアップデートを経て、現在は「Copilot(コパイロット)」へと名称を変更しています。(※本記事では、旧称の「Bing AI」で統一します)
「リアルタイム情報の提供に優れたAIチャット」として大きな話題を呼んでいるBing AIですが、ChatGPTと機能や得意分野が異なるため、ツールの使い分け方について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Bing AIにはどのような特徴があるのかご紹介するとともに、ChatGPTとの違い・使いこなすためのコツについても詳しく解説していきます。
「Bing AIの特徴やChatGPTとの違いについて十分理解したうえで、上手に使い分けられるようになりたい!」とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1.Bingとは?
普段Google検索を多く利用していると、「Bing」という言葉を耳にしても「そもそもBingって何だっけ?」と困惑する場面も少なからずあるかと思いますので、最初に念のため意味を確認しておきましょう。
「Bing」とは、Microsoftが提供する検索エンジンサービスのことです。
検索エンジンとは、インターネット上にあるWebページや画像、動画などのコンテンツを検索するためのシステムを指します。Bingのほかに、GoogleやYahoo!なども検索エンジンの括りに入ります。
一方、Google ChromeやMicrosoft Edge、Safariなどは、検索エンジンではなく「ブラウザ」と呼ばれるものです。検索エンジンとブラウザの意味を混同しないように注意しましょう。
2.Bing AIとは?
Bing AIとは、検索エンジン「Bing」にAIチャット機能を搭載したツールのことです。
2023年2月にリリースされました。
チャット形式で質問を入力すると、まるで人間が書いたように自然な文章で回答が返ってくることから、情報収集やコンテンツ作成、長文の要約、翻訳、アイデア生成など、さまざまな場面で役立てることができます。
Bing Chat Enterpriseとは?
Bing Chat Enterpriseとは、2023年7月にMicrosoftが発表した企業向けのAIチャットです。
できることはBing AIと大体同じですが、一般向けのBing AIとは違って以下3つの特徴を持っており、入力・出力したデータが外部に漏えいしないよう保護するための機能が備わっていることから、組織の機密情報も安心して取り扱うことができます。
- チャットでやり取りするデータは保存されない
- Microsoft社もチャットデータにアクセスできない
- 入力したデータがAIモデルの学習に使われることもない
現在の名称はBing AIからCopilot(コパイロット)へ
2023年11月、Microsoftは「Bing AI」と「Bing Chat Enterprise」の名称を「Copilot」に変更しました。
旧・Bing AIおよびBing Chat Enterpriseに引き続き、文章や画像コンテンツの作成、データの分析や調査、ドキュメントの要約、コーディングなど、さまざまな用途に活用できます。
さらに、名称変更に合わせて、以下のMicrosoft 365ライセンスを持っているユーザーは、今まで旧・Bing Chat Enterpriseが有していた上記3つの「商用データ保護」機能を、追加コストなしで引き続き使うことができます。
【商用データ保護対応ライセンス】
- Microsoft 365 E3
- Microsoft 365 E5
- Microsoft 365 F3
- Microsoft 365 Business Standard
- Microsoft 365 Business Premium
- Microsoft 365 A3または A5(教職員向け)
3.Bing AIの特徴
ここでは、Bing AIの主な特徴を5つご紹介していきます。
「GPT-4」を搭載している
ChatGPTを提供しているOpenAI社とMicrosoft社はパートナー関係にあることから、Bing AIではChatGPTと同様に「GPT-4」という最新の大規模言語モデル(LLM)が使われています。
ChatGPTでGPT-4を利用するには、有料版であるChatGPT Plus(月額20ドル)に登録する必要がありますが、Bing AIなら無料でGPT-4を使い放題なのも嬉しいポイントです。
Web検索から最新情報を取得できる
Bing AIの大きな特徴の1つとして、検索エンジンである「Bing」の検索結果を根拠として、最新情報に基づいたリアルタイム性の高い回答を生成できる点が挙げられます。
ChatGPTは、2022年1月までの知識しか学習しておらず、さらにはWeb検索機能が無いことから、最新情報の取得・活用に弱いという弱点がありますが、Bing AIは毎回Bing検索を経由して質問への回答を行うため、いつでもリアルタイムの最新情報が回答として表示されます。
回答のソースが確認できる
Bing AIに質問を入力すると、質問への回答内容と同時に、その回答の根拠となった「WebサイトのURL」が表示される点も特徴の1つです。
回答の出典が明示されないChatGPTとは異なり、Bing AIは回答を生成するうえでどのWebサイトを参照したのか、リンク付きで情報ソースを提示してくれるため、回答の信憑性を簡単に確認(ファクトチェック)することができます。
画像を利用した質問ができる
Bing AIでは、2023年7月のアップデートによって、ユーザーから画像を使って質問できるようになりました。いわゆる、文字と画像を一体的に処理する「マルチモーダル対応」を実現したのです。
これにより、ユーザーが画像をアップロードしてその内容に基づく質問を行うと、Bing AIが画像を読み取ったうえで適切な回答を返してくれるようになりました。
テキストから画像生成ができる
Bing AIには、画像生成が可能な「Bing Image Creator」という機能が搭載されており、画像のイメージをテキストで送ると、Bing AIがその内容に合ったオリジナル画像を生成してくれます。
「Bing Image Creator」では、OpenAI社が開発した最新の画像生成AI「DALL-E 3」が利用でき、1回につき4枚の異なる画像が生成されます。
ChatGPTでは、有料版のChatGPT PlusユーザーでないとDALL-E 3は利用できませんが、Bing AIなら無料で使える点もポイントです。
4.Bing AIの強み
Bing AIの強みとしては、主に以下4点が挙げられます。
- 情報収集が効率的にできる
- 最新情報を踏まえた情報提供に特化している
- 質問の意図に沿った回答を得られやすい
- 文字だけでなく画像も使ったやり取りができる
情報収集が効率的にできる
これまでのインターネット検索では、自分が知りたい情報を得るために、
- 検索キーワードを考える
- 検索を実行する
- 表示されたサイトの内容を1つ1つチェックする
- 情報をまとめる
という4つのステップが必要でした。
特に、「③表示されたサイトの内容を1つ1つチェックする」過程で手間取ることが多く、時には自分の求めている情報がサイト内に含まれておらず、再検索が必要なケースもザラにありました。
しかし、Bing AIを使えば、
- 質問文を考える
- 質問する
- 回答のソースをチェックする
という3ステップで情報収集を完了させることができます。
会話形式で質問に対する回答をピンポイントで得られることから、手動で自ら地道にWebサイトを探し回る手間は省けますし、仮に一度で自分の望む回答が得られなかったとしても、疑問に思った点をすぐにそのままBing AIへぶつけることができるため、検索キーワードを一から考え直す必要もありません。
そして、Bing AIの回答には参照元のソースがリンクとして表示されるため、出典を確認するのも簡単です。
最新情報を踏まえた情報提供に特化している
Bing AIは、Web上にある最新情報を人間の代わりにAIが検索しながら質問に対する回答をまとめてくれるため、最新のニュースや研究データについて手早く知りたい場合に持ってこいのツールといえます。
例えば、「今週話題になったニュースを5つ箇条書きで教えてください」とBing AIに質問を入力すると、回答のベースとなったWebサイトの外部リンクとともにトピック情報が一覧で表示されます。
気になるニュースがあれば、回答の中に含まれているリンクをクリックするだけでより詳細な情報を確認することができるほか、参照先のサイトで疑問に思ったことや新たに知りたいことが出てきた場合は、Bing AIに再度質問して知識をさらに深めることもできます。
質問の意図に沿った回答を得られやすい
Bing AIは、ChatGPTと同じ「GPT-4」という最新の大規模言語モデル(LLM)を採用しており、ユーザーが入力した質問の意図や文脈を理解し、適切な情報を提供できる能力を持っています。
例えば、ユーザーが「急な熱中症の対処法」というキーワードを含めて質問を行った場合、Bing AIはユーザーが急な熱中症に対処する方法についての情報を求めているという意図を把握し、熱中症の症状やその対処法、緊急時の対応など、キーワードの意味や関連性を考慮した適切な情報を提供してくれます。
2~3単語程度のキーワードを駆使して情報収集を行う従来のネット検索とは異なり、Bing AIでは「文章」として質問を入力することができるため、「自分はなぜこの情報を求めているのか?」という明確な背景情報を加えることで、より自分の理想に近い回答を得られるようになります。
文字だけでなく画像も使ったやり取りができる
Bing AIは、テキストのほかに画像を使った質問・回答も得意です。
回答の中に画像を表示
2023年5月、Bing AIは回答時に言葉だけでなく画像も含めてくれるようになりました。
例えば、「葛飾北斎の絵が見たい」とお願いすれば、葛飾北斎に関する簡単なテキストベースでの説明とともに、代表作である「富嶽三十六景」の画像を表示してくれます。
ちなみに、旅行関連の質問など、画像付きの回答を見て具体的なイメージを膨らませたい場合には、質問の際に「画像付きで教えて」とあらかじめ入力しておくと確実です。
画像付きの質問もOK
また、2023年7月にはBing AIにユーザーから画像を使って質問できるようになりました。
ユーザーが画像を添付して質問を行うと、Bing AIが画像の内容を理解したうえで回答を返してくれます。
使い道は実に様々で、「この花は何ですか?」のように、画像の中身について詳しく知りたいものの文字だけで特徴を説明するのが大変な場合や、「この看板に書いてあることは何ですか?」のように、外国語で何て書いてあるのか分からない内容を翻訳して欲しい場合などに使えます。
画像生成もお手のもの
さらに、Bing AIでは画像生成AIツール「Bing Image Creator」を使って、テキストによる説明からイメージに合わせた高品質なオリジナル画像を簡単に生成することができます。
この「Bing Image Creator」で利用されているOpenAI社の画像生成AI「DALL-E 3」は、前バージョン「DALL-E 2」や他のサービスと比べても、ユーザーの要求に合ったより精度の高い画像を生成できると言われています。
5.Bing AIの課題
Bing AIの課題としては、主に以下3点が挙げられます。
- 必ずしも回答内容が正確な情報とは限らない
- 回答が表示されるまでに少し時間がかかる
- やり取りできる文字数や回数に上限がある
必ずしも回答内容が正確な情報とは限らない
Bing AIは、Bing検索を通じてインターネット上に存在する情報を参考にしながら回答を生成する仕組みですが、そこで必ずしも正確な情報が返ってくるとは限りません。
ネット上の情報はすべてが正しいわけではなく、そもそも出典元の情報が誤っている可能性も十分考えられることから、Bing AIで得られた回答はあくまでも参考程度にとどめ、回答内容が本当に正しいかどうかは人間の目でしっかりと確認する必要があるといえるでしょう。
回答が表示されるまでに少し時間がかかる
Bing AIは、Bing検索を経由したうえで質問に対する回答を行うため、回答までに数十秒程度の時間を要する場合があります。
実際、ChatGPTでは質問を入力してから回答の1文字目が表示されるまでにタイムラグはほぼありませんでしたが、Bing AIでは約20秒かかりました。
チャットの迅速なレスポンスを期待しているユーザーにとっては、このような小さなタイムラグの積み重ねが大きなストレスにつながる可能性が考えられます。
やり取りできる文字数や回数に上限がある
Bing AIでは、チャットでやり取りできる文字数や回数に上限が設けられています。
文字数に関しては、1回の質問につき2,000~4,000文字(※チャット開始前に選択する会話のスタイルにより異なる)まで入力できます。
また、やり取りできる回数は1つのトピックに対して30回まで、1日の内では最大300回まで利用できます。
新しくスレッドを立てることで制限回数はリセットされますが、それまでの会話の内容もきれいさっぱり消えてしまうため、質問を繰り返して回答を深く掘り下げていきたい場合は注意が必要です。
6.Bing AIとChatGPTの違い
Bing AIとChatGPTは、どちらもOpenAI社の最新言語モデルである「GPT-4」を採用していますが、それぞれに特徴や違いがあります。
主な5つの違いを簡単にまとめました。
情報の鮮度
検索エンジン「Bing」と常時連携しているBing AIは、最新のデータに基づいたリアルタイム性の高い情報提供に優れています。
一方、ChatGPTは現状2022年1月までのデータしか学習しておらず、最新情報を含めた回答を生成することはできません。
利用料金
Bing AIは、最新言語モデルの「GPT-4」を無料で使うことができます。
対して、ChatGPTで「GPT-4」機能を使うには、月額約2,700円の有料プラン(ChatGPT Plus)に加入しなければなりません。
文字数やチャット回数の制約
Bing AIでは、文字数上限(1回あたり2,000~4,000文字まで)とチャット回数上限(1トピックあたり30回まで)が設定されています。1日では最大300回まで利用できます。
※文字数の上限は、チャット開始前に選択する会話のスタイルにより異なる。詳しくは後述。
ChatGPTでは、1回のプロンプトにつき無料版は最大2,048文字まで、有料版は最大4,096文字までという入力制限があるものの、チャット回数の制限は特に無いため、同一テーマの深掘りを行いたい場合はChatGPTのほうが適しているといえます。
回答の信頼性
Bing AIでは、生成された回答の各所に振られた番号や、メッセージ下部にあるURLをクリックすると、簡単に出典情報を確認することができます。
一方、ChatGPTの回答には情報源となったWebサイトのリンクは含まれないため、情報の信頼性を確認する手段がありません。
画像対応の有無
Bing AIは、文字ベースでやり取りを行えるのはもちろんのこと、直近のアップデートにより画像付きでの質問・回答ラリーに対応できるようになりました。
ChatGPTの無料版では、今のところユーザーが画像を入力して質問したり、ChatGPT側が画像を用いて回答を返したりすることはできません。
7.Bing AIの使い方
ここでは、実際にBing AIを使う方法について解説していきます。
始め方
事前準備は特に不要
Bing AIの利用を始めるには、Microsoft Bingの公式ページからBing AIチャットのTOP画面にアクセスするだけでOKです。
以前は、「Microsoftアカウントが必要」かつ「Microsoft Edgeでしか使えない」という制限がありましたが、現在はアカウント不要で誰でも自由に利用できるようになったほか、EdgeのほかにGoogle ChromeやSafariといったブラウザにも対応しています。
利用開始まで
まずはMicrosoft Bingの公式ページにアクセスしましょう。
この時に使うブラウザは何でも構いませんが、ここでは例としてGoogle Chromeからアクセスしています。
公式ページの中央にある青いボタン「Bing Chatに質問する」をクリックします。
Bing AIのTOPページが開きます。これでいつでもチャットを始められます。
なお、Microsoft Edgeを直接開いた場合は、上記のBing公式ページにアクセスしてAIチャットを開始する方法のほかにも、画面右上の「Copilot」アイコンをクリックすると開くサイドパネルからチャットの利用を始めることもできます。
ちなみに、Bing AIはスマホで利用することもできます。
スマホで使用する場合は、iOSはApp Storeから、Androidは
Google Play ストアから「Bing」アプリをインストールすると、すぐにチャットを開始できます。
スマホでは音声入力で質問をすることができ、生成された回答も読み上げてくれるので、ながら作業で調べものをしたい時などに役立ちます。
使い方
Bing AIのTOPページを表示したら、あとはチャット欄に任意の質問を入力するだけで利用を開始できます。
最新情報の検索や文章の校正・要約、小説の創作、多言語翻訳、画像生成など、様々な用途に活用できますので、ぜひ色々とBing AIに「お願い」をしてみてください。
なお、チャットを始める前に「より創造的に」「よりバランスよく」「より厳密に」の3種類から回答の方向性を定めることができるほか、入力フォーム左側にある「新しいトピック」ボタンをクリックすれば、今までの質問・回答をリセットしたまっさらな状態で会話を再スタートできます。
8.Bing AIを使いこなすコツ
ここからは、Bing AIで期待通りの的確な回答を得るために意識したい7つのポイントをご紹介します。
適切な「会話スタイル」を選択する
先述の通り、Bing AIでは「より創造的に」「よりバランスよく」「より厳密に」の3種類から会話のスタイルを選択し、最初に回答の方向性をある程度定めることができます。
なお、一度選んだスタイルを変えたい場合は、会話をすべてリセットする必要があるため注意しましょう。
各スタイルは、質問内容にもよりますが概ね次のような特徴があります。
- より創造的に:情報量が多く、比較的長めの回答
- よりバランスよく:他2スタイルの間を取ったような回答
- より厳密に:少し堅めで端的な回答
どのスタイルを選ぶかは個人の好みにもよりますが、基本的には「よりバランスよく」を選択しておくのが無難です。
そして、ブログ記事などのクリエイティブなコンテンツ生成を行いたい場合は「より創造的に」、正確なデータに基づく回答が欲しい場合は「より厳密に」といったように、目的に応じて他スタイルを選び直すのが賢い使い方といえるでしょう。
会話内容を定期的にリセットする
Bing AIで思い通りの回答が得られない場合、そのまま質問を繰り返しても改善しないことがほとんどです。
そんな時は、「新しいトピック」を開いて一度会話をリセットしてみましょう。
会話のスタイルを変更してチャット内容をクリアしてもOKです。
今までのやり取りとは関係のない質問を続けざまに入力しても、Bing AIから質問の趣旨に合わない的外れな回答が返ってくることが多いため、回答内容に違和感を覚えたらすぐに「新しいトピック」をクリックし、チャットを最初からやり直すと良いです。
具体的な質問をする
Bing AIの回答のクオリティを高めるには、回答の対象を限定したり、その質問をするに至った背景情報を入れたりして、あいまいな質問を極力避けることが重要です。
例えば、「東北地方でおすすめの観光地を教えて」と言うよりも、「8月のお盆休みに、子ども2人の4人家族で、東京から1泊2日の日程で東北地方を旅行したいと考えています。プロのツアープランナーとして、おすすめの旅行プランを3つ考えてください」と質問するほうが、回答の精度はより高まります。
なお、Bing AIにはChatGPTと同じ「GPT-4」が使われており、テキスト回答の生成精度に両者の間でそれほど大きな差は無いと予想されます。
したがって、ChatGPTで回答の精度を高めるためのコツがBing AIでも同様に通用すると考えられますので、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
画像を使って質問する
先述の通り、Bing AIは2023年7月のアップデートで、画像付きの質問にも対応できるようになりました。
以下のように、画像と質問を組み合わせることでテキストだけの質問よりも多くの具体的な情報を伝えられ、より高度でユニークな回答を得ることができますので、ぜひ画像を利用した質問に挑戦してみてください。
- 家に残っている食材を写した画像を添付して夕食の献立を考えてもらう
- 初めて見る花の写真を添付して名前や生態、花言葉などを教えてもらう
- 見たことはあるけど名前が思い出せない雲の写真を添付して疑問を解消
- 外国語で何て書いてあるのか分からない看板の写真を添付して翻訳を依頼
URLを使って質問する
Bing AIでは、長文が書いてあるWebサイトの内容を瞬時に要約したい場合、命令文と要約してほしいサイトのURLを伝えることで、すぐに短く分かりやすい形でまとめてくれます。
ChatGPTの無料版では、指定された外部サイトURLの内容を直接参照できないので、要約をお願いするとなるとテキスト自体をプロンプト入力欄に貼り付けるしか方法がありませんが、Bing AIならURLを指定するだけで要約が行えるので便利です。
検索情報の整理・比較に使う
Bing AIは、Web上からリアルタイムで最新の情報を収集するだけではなく、それらの情報を表形式にまとめて分かりやすく整理したり、違いを詳しく比較したりすることもできます。
複数のWebサイトにわたって書かれている情報を、プロンプト1つで一気に整理・比較することができるのは、Bing AIならではの強みといえるでしょう。
サイドパネルの機能を上手く活用する
Bing AIでは、Microsoft Edgeの画面右上にある「Copilot」のアイコンをクリックすると開くサイドパネルからもチャットを始めることができます。
Bing AIチャットと対話をしながら、同時並行で回答のソースとなったWebサイトをチェックしたい場合などに便利です。
加えて、画面右側に開くサイドパネルからは、チャットのほかにも文章の下書き自動生成機能を活用できます。
「作成」:文章の下書きを作成する
[作成]タブからは、どのような内容の文章を書きたいかについて簡単に記入した後、文章のトーン・形式・長さをそれぞれ選択して[下書きの生成]をクリックするだけで、下書きとしてすぐに使える自然な文章が出来上がります。
試しに、打ち合わせ日程の変更をお願いするメールの下書きを作成してみます。
9.まとめ -目的に応じてBing AIとChatGPTを使い分けよう
いかがでしたでしょうか?
今回は、Bing AIの特徴やChatGPTとの違い、使い方のコツについてご紹介しました。
Bing AIとChatGPTはどちらも得意分野がそれぞれ異なりますので、目的に応じて使い分けて、自分に合ったベストな活用法を模索してみてください。
ただし、Bing AIもChatGPTと同様に必ずしも正確な情報が返ってくるとは限らないため、最低限回答のソースとなったWebサイトの確認は怠らないように心がけましょう。
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この記事を書いた人
Y.M(マーケティング室)
2020年に株式会社コンピュータマネジメントに新卒入社。
CPサイトのリニューアルに携わりつつ、会社としては初のブログを創設した。
現在は「情シス支援」をテーマに、月3本ペースでブログ更新を継続中。